HOME > プラスチックのリサイクル
プラスチックのリサイクル
マテリアルリサイクル
廃プラスチック類を樹脂素材毎に分別し、再びプラスチック製品としてリサイクル業者に売却します。弊社では国内のリサイクル業者への販売と併せて海外、特に中国のリサイクル業者に直接販売を行っております。直接輸出を行うことで中間マージンを省き、高価買取を実現しています。
また、直接輸出を行うことで現地のリサイクル情報や経済状況をいち早く取り入れることができるのも弊社の強みです。今後は中国以外にもベトナムやフィリピンといったルートへの輸出も増やしていく予定です。
お客様の中には中国でリサイクルすることはかえって環境負荷ではないのか?との懸念を抱く方も多いです。確かに数年前の中国ではありえたことですが、現在の中国の環境規制は非常に厳しくなってきており、しっかりとしたリサイクルルートが確立されています。
【取扱い樹脂一覧】
PP、PE、PS、ABS、PC、PC+ABS、PMMA、POM、PET、PA(6.66.12.9)、PVC、LCP、PPS、PPE、PPO、PES、PEEK、EVA、PVE、PI、PTFE、Si、etc.
サーマルリサイクル
廃棄物を焼却した時に生じる熱エネルギーを発電や暖房に利用するリサイクル方法の事をサーマルリサイクルといい、弊社では主にRPF(Refuse Paper & Plastic Fuel)化施設へ出荷しています。
一般廃棄物を主原料としているRDF(Refuse Derived Fuelの略)とは異なり、産業系廃棄物(主に廃プラスチック類や紙くず)を主原料としているため、安定的で高性能な燃料として注目されています。
加工されたRPFは炭やコークスなどの化石燃料の代替として、主に製紙工場などで、発電用ボイラーの燃料として使われています。弊社では現在信頼のおける数社に出荷しております。
RPF(Refuse Paper & Plastic Fuel)の特徴
品質が安定
産業廃棄物(主に古紙や廃プラスチック)を原料として使用しているため、品質が安定しています。
熱量のコントロールが可能
産業廃棄物の種類の配合比率を変えるだけで容易に熱量が変更可能です。
高カロリー
原料として主に廃プラスチックを使用しているため熱量が高く、石炭やコークス並みの化石燃料代替として使用可能です。
他燃料に比較して経済性がある
石炭の1/4~1/3という低価格な再生可能エネルギーです。
環境にやさしい
CO2削減など地球温暖化防止に寄与することが期待されます。
ケミカルリサイクル
弊社ではケミカルリサイクルとして製鋼副資材化施設とガス化施設へ搬入しています。
製鋼副資材化とは、マテリアルリサイクルやRPF原料に向かない廃プラを破砕・固形化し、製鉄所向けのフォーミング抑制剤や加炭材などの製鋼副資材に加工するリサイクル方法のことであり、弊社で回収する廃プラスチックの多くが出荷後は加炭材に加工されます。
加炭材とは、鉄中の炭素量を調整して強度や加工性を高める資材であり、通常はコークス(石炭を蒸したもの)を原料にしますが、代わりに使用済の廃プラスチックを原料にすることで、天然資源(石炭)の節約・省エネなどCO2排出削減に大きく貢献します。
また、大量で安定したリサイクルができるのもメリットの一つです。
廃プラスチックは炭素と水素からできていますが、溶解時に炭素と鉄が強く結びつくことでより炭素含有量の多い鉄になり、水素と空気中の酸素が結びつくことで空気中に蒸発していきます。
鉄中の炭素量が増えることは、鉄の硬さや強度、耐摩耗性、耐熱性の向上などのメリットがあります。
従来までリサイクルが困難な廃プラスチック含め、より多くの廃プラスチックに対応可能です。
多少の汚れや不純物が混在している廃プラスチックや一般的に処理困難だと言われているFRPやCFRP、太陽光パネルなども加炭材の原料になるので、
◎よりリサイクル率を高めたい
◎リサイクルしずらい廃プラスチックが大量に出る
などを想定されている企業の方は是非ご検討ください。
詳しくはこちらをチェック↓
加炭材受け入れ可能品目(PDFファイル)
加炭材受け入れ可能品目②(PDFファイル)
ガス化とは、マテリアルリサイクルやサーマルリサイクルに向かない廃プラスチック(例えば金属がインサートされた製品などの複合材・汚れの度合いの酷い廃棄物・分別後の残渣など)を分解し、ガスを取り出すことです。
この取り出されたガスはいわゆる排ガスとは異なり、水素などで構成されるクリーンなものになります。
このガスは、高効率発電システムに燃料として供され、余剰電力は電力会社に売電されます。
ガス化は、プラスチックを燃やすのではなく、熱と圧力ガスに変えるため、大気中に二酸化炭素を放出することもなく、ダイオキシンも分解するので、環境汚染の心配が少なくなります。
製鋼副資材化もガス化もリサイクル(最終処分)として機能を持つため、マニフェストのE票が発行可能な施設となります。
また、それと同時にリサイクルされたことの証明にもなります。
最終処分場においては「上記施設において再資源化」と記入されます。